【食べて増やせる?】セラミドでうるおいのある肌へ
角質層にある角質細胞同士の隙間は細胞間脂質で
満たされていてその主成分がセラミドです。
セラミドが不足するとバリア機能が正常に働かずに
水分が蒸発しやすい状態につながります。
セラミドは化粧品で肌に塗って補うほかに
食事でも増やせます。
今回は肌の保湿に欠かせないセラミドの
効果的な摂り方を紹介します。
セラミドが肌にもたらす効果
食品からは、セラミドの前段階である
「グルコシルセラミド」という成分で摂取します。
グルコシルセラミドの経口摂取による
保湿効果の報告があります。
グルコシルセラミドを配合したカプセルを12週間毎日摂取したところ
プラセボのグループよりTEWL(肌の水分蒸発量)が
有意に減少しました。
TEWLは数値が低いほど肌の水分が蒸発する量が少ないので
バリア機能が正しく機能しているといえます。
被験者は自覚症状のアンケートで
肌のうるおいやキメ、ツヤ、肌荒れが改善したと回答しています。
セラミドが多い食品
グルコシルセラミドは米や豆類をはじめとして
じゃがいもやブロッコリーなどさまざまな食品に含まれています。
なかでもこんにゃく芋には100gあたり0.76mgの
セラミドが含まれており
他の植物に比べて豊富に含まれています。
グルコシルセラミドの効果が期待できる摂取量は
1日あたり0.6~1.8mg程度とされています。
玄米(茶碗1杯)の含有量は0.15~0.3mg程度ですが
精米すると、その多くは研ぎ落とされます。
米などの食品だけで適量を摂るのは難しいので
サプリメントなどの健康食品での摂取がおすすめです。
セラミドの持続的な美容効果
2016年に肌の特定保健用食品※が認可されてから
食事やサプリメントなどを通じた
インナービューティの需要が高まっています。
※肌への効果が科学的に認められて、消費者庁から認可された食品
インナービューティの最大の特長は
全身に美容効果が期待できることです。
サプリメントとしてコラーゲンや
ビタミンC、グルコサミンなどがあり
なかでもセラミドは保湿効果に特化しています。
セラミドは加齢とともに体内の生成量が減少します。
セラミドの経口摂取を中止すると
保湿力やバリア機能が元の状態に戻る可能性があります。
乾燥肌や肌荒れが気になる人は
効果を持続させるために摂り続けましょう。
セラミドは経口摂取だけでなく
肌に直接つける化粧品でも補えます。
化粧品に配合されるセラミドには
種類によってさまざまな特性があります。
乾燥状態の肌には、人間の肌に元々存在するセラミドと同じ構造で
肌への負担が少なく、親和性の高い「ヒト型セラミド」がおすすめです。
高い保湿効果とバリア機能の修復効果が期待できます。
日々のスキンケアにセラミド配合の製品を取り入れて
うるおいのある肌を保ちましょう。