スキンケア

【意外と知らない肌知識】夏の肌色は今決まる

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体は毎日古い細胞を排出して、新しい細胞を生み出す新陳代謝を繰り返しています。

細胞の種類によって入れ替わるスピードが違って
腸管粘膜 3日
赤血球  3~4カ月
筋肉や骨 3カ月~数年
と言われています。

体を守るための肌

肌は微生物や化学物質などの異物の侵入や衝撃を防ぐだけでなく、季節ごとの環境変化にも適応しています。肌は季節変化の指標の1つである紫外線を浴びるとメラノサイトが指令を受けてメラニンをつくり肌を守ろうとします。
とくに、長期間または強い紫外線を浴びるとより肌を守ろうとメラニンを過剰につくるので、蓄積するメラニン量が増えやすくなります。

メラニンは肌細胞が入れ替わるターンオーバーによって通常28日ほどで排出されますが、年齢を重ねると周期が1.5~2倍延びます。肌内部に蓄積するメラニン量はターンオーバーの期間と密接に関わるので、紫外線の増減から2~3カ月遅れて増減します。
夏の間に多くのメラニンを長期間蓄積した初秋の肌色は紫外線が多い夏よりも暗く、早春の肌色は紫外線が少ない冬より明るいのです。


このように私たちは肌が環境に適応し終えたころにようやく変化に気づくことになります。

紫外線対策は
・2~3時間ごとのこまめな塗りなおし
・紫外線防止効果のあるアイテムを重ねて使う
この2点をするとより効果が高まります。

今から2~3カ月後の肌のためにも早めに紫外線対策を始めましょう。

【参考文献】
高橋元次, 角層ターンオーバーと角質細胞形態, 日本香粧品学会誌, 12, 265-271 (1988).
G.L.Grove, A.M. Kligman, “Age-associated Changes in Human Epidermal Cell Renewal”, Journal of Gerontology, 38, 137–142 (1983).

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