【目はメラニンの司令塔?】目と紫外線の関係
まだまだ日差しが厳しい季節。
美肌を保つために、紫外線対策している方も多いのではないでしょうか。
皆様は、「目」も紫外線対策をしていますか??
2003年の研究で、目から入る紫外線は全身に影響することがわかりました。
目はメラニンの司令塔?
大阪市立大学医学部の研究によると耳だけに紫外線B波(以下UV-B)を浴びたマウスは耳だけメラニン量が増加したのに対して、目だけにUV-Bを浴びたマウスはからだ全体のメラニン量が増えました。
紫外線はUV-AとUV-Bの2種類があります。
UV-Bは屋外での日焼けの主な原因でエネルギーが強いので、肌が赤くなる「サンバーン」、肌が黒く沈着する「サンタン」といった肌にさまざまなダメージをもたらします。
また、目もUV-Bを浴びると角膜や虹彩などで炎症が起こります。
からだを守るためにしみの元となるメラノサイト活動を促すよう脳に信号が送られます。
信号を受け取った脳はメラニン色素を作るホルモンの分泌を増やすので、全身のメラニン量が増えました。
これはマウスの実験ですが人間も同じような影響がある可能性があります。
また、目は紫外線を浴びると充血や白内障などの眼病リスクを高める恐れ、老眼の促進などさまざまな影響を受けます。
肌だけでなく目もUVカットのサングラスや日傘などを利用して紫外線対策しましょう。
【参考文献】
K. Hiramoto,et al., “ Ultraviolet B irradiation of the eye activates a nitric oxide-dependent hypothalamopituitary proopiomelanocortin pathway and modulates functions of α-melanocyte-stimulating hormone-responsive cells”, J Invest Dermatol ,120,123-7(2003).