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【消毒による手荒れ】消毒方法で肌を守れる?

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新型コロナウイルス対策で手指を消毒しているととくに冬場の乾燥が気になります。
今回は、消毒方法と手荒れの関係をご紹介します。

消毒で手が荒れる理由

消毒に使われるアルコールは、ウイルスにあるエンベロープという保護膜を破壊して、不活化させると同時に手の皮脂を溶かしてしまいます。

手のひらは顔のような皮脂腺がなく皮脂膜の再生に時間がかかるので、頻繁に消毒を行うと再生までの時間が取れずに手の乾燥が進みます。

乾燥などでバリア機能が壊れて手が荒れると細菌が増えやすく、なかでも食中毒などの原因菌である「黄色ブドウ球菌」が高率で存在することもわかっています。

アルコールは悪影響?

医療従事者62人を対象に
・石けん
・アルコール
・消毒できるウェットティッシュ
の3つの群に分けたところ、日常の手指消毒にはバリア機能の破損率が最も低くて細菌や生菌数の減少率が高い「アルコール」が有効と評価されました。

日常の手指消毒と手荒れ防止とのバランスを考えるとアルコールが優れているということです。
ただし、せっかく消毒しても別の細菌が増えては悪循環を招くので効果的な消毒とこまめな保湿をセットで心がけましょう。

【参考文献】
Trinidad Montero-Vilchez et al.,”Assessment of hand hygiene strategies on skin barrier function during COVID-19 pandemic: A randomized clinical trial”, Contact Dermatitis 86, 276-285(2022).
西田博J.Antibact.Antifung.Agents,(1984)12,2,79

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