【油断できない!?】花粉が肌にもたらす影響とは
日本人の花粉症の原因植物といえばスギ・ヒノキが有名です。飛散量のピークは3~4月ですが、5月になってもまだすっきりしないと感じる人もいます。
それはイネ科の花粉によるものかもしれません。
イネ科花粉はスギやヒノキに次いで多い花粉症の原因です。スギ花粉症に悩む方の約半数はイネ科植物のカモガヤ花粉のアレルギーがあるというデータがあります。カモガヤはイネ科の雑草で公園や河川敷などどこにでも生えています。飛散時期は5~9月頃までで地域によっては10月頃まで飛びます。
イネ科花粉症はスギやヒノキ花粉症のように鼻水、くしゃみ、目のかゆみに加えて肌にかゆみや赤みなどの「花粉症皮膚炎」を引き起こす可能性があります。
花粉が肌にもたらす影響
アトピー性皮膚炎の患者を対象に行ったThomas Werfelらの研究で、空気中にカモガヤ花粉を散布した環境と花粉のない環境で2日間試験したところ花粉を散布した環境で露出している部位の肌状態が悪化したことがわかっています。アトピー性皮膚炎は花粉やほこりなどの外部刺激を防ぐ肌のバリア機能が弱い状態です。
バリア機能は体質だけでなく摩擦などの刺激や強い洗浄、紫外線などでも弱くなります。肌の乾燥や肌荒れが気になる人はバリア機能が弱まっているので毎日の生活のなかで触れない対策が必要です。
カモガヤ花粉などによる花粉症皮膚炎を防ぐには肌に付着する花粉量を減らす方法が有効で女性はベースメイクでも対策できます。
人工皮革にリキッドファンデーションを塗った試験片とビューティフルスキン ミネラルファンデーションを塗った試験片で付着する花粉数を比較した試験を行いました。
試験の結果、ビューティフルスキン ミネラルファンデーションに付着した花粉数はリキッドファンデーションを塗布した試験片の半分以下になることがわかりました(図 1)。
ビューティフルスキンミネラルファンデーションを使用すると肌に付着する花粉を減らせます。
「ベースメイクの見直し」も検討しましょう。
【参考文献】
Thomas Werfel et al., “Exacerbation of atopic dermatitis on grass pollen exposure in an environmental challenge chamber”, Allergy Clin Immunol, 136, 96-103 (2015).